初期消火に有効な消火器を家庭に常備しておきましょう
お年寄りや女性も使いやすい
火災が発生したときには、初期消火が大事になります。そのために役立つのが消火器です。防災のために、家庭にも消火器を用意しておくのがおすすめです。一般住宅で使いやすいように開発されたのが住宅用消火器になります。住宅用消火器は、軽量になっており、お年寄りや女性でも使いやすくなっています。
色やデザインも豊富なので、いかにも消火器といった赤いものを家に置いておきたくないという人でも、気に入ったものが見つかりやすくなっています。消火器には加圧式のものと蓄圧式のものがあります。加圧式消火器は、圧縮ガスボンベを内蔵しており、使用時にはガスを放出し内部に圧力を加えることによって消火剤を噴霧します。
一方、蓄圧式消火器は、ガスボンベを内蔵しておらず、レバーを握っている間だけ消火剤が噴霧されるものになります。住宅用消火器は蓄圧式のものが主流になっており、必要以上の消火剤がまき散らされることもなく、後片付けも楽です。
消火器の使い方
住宅用消火器は、消火剤の種類により、粉末タイプと強化液タイプに分かれます。粉末タイプのものでは粉末の薬剤が広い範囲を覆いながら消火を行い、強化液タイプのものでは薬剤が霧状に噴射され火を抑えます。粉末タイプのものは灯油を原因とする火災に適しており、強化液タイプのものは布団が燃えているときや天ぷら油が燃えているときに効果的です。
住宅用消火器では、適応火災が絵で表示されており、わかりやすくなっています。住宅用消火器を使うときには、まず安全栓を引き抜き、火元から1.5~2メートルくらい離れ、ノズルを火元に向けて噴射しましょう。なお、消火のために使われるものには、スプレー式のエアゾール式簡易消火具もあります。
エアゾール式簡易消火具は、天ぷら油の過熱による発火や石油ストーブの注油中の引火など、初期段階の火災に有効です。ただし、消火器の代替品ではなく補助的な役割を果たすものと考えておいた方が良いでしょう。
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